ちゃんと覚えていて、自分で始めたんだね。すごい!

PRO

臨床発達心理士 岩立 京子

リクエスト内容

学校から帰ってきて、さんざん宿題に取りかかるように言い続けて1時間以上たってやっと取りかかった時のほめ方を教えてください。

12才男の子ママ

ANSWER

1時間以上経ってやっと取りかかっても、自分で取りかかれたのは、素晴らしいことですからほめましょう。
宿題をするまで、散々「やりなさい」と言い続けるのはなく、「〜やってから、おやつにしようよ」など、段取りを示したり、終わったら後の楽しみを作ったり、早くできる援助をしてあげましょう。本人はしなければならないことはわかっていますが、(何となく気が進まない、わからないからやりたくない、他の楽しみに気をとられている)などの理由で先伸ばしにしてしまう癖がついているのでしょう。
12才ですと、愚痴ったり、注意し続けるよりは「遅くてもできたじゃない!」「自分からやったね!」などとほめた方が効果があるでしょう。始めるきっかけづくりを援助しながら、取りかかりが遅くなってもほめていきましょう。

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PRO岩立 京子/臨床発達心理士 東京学芸大学総合教育科学系 教授

東京学芸大学教育学部、大学院修士課程を経て、筑波大学大学院博士課程心理学研究科心理学専攻に進学。平成5年に博士(心理学)を取得。専門分野は幼児教育、発達心理学。最近の研究テーマは幼児教育における様々な評価。筑波大学大学院博士課程修了後、筑波大学心理学系技官を経て、東京学芸大学幼児教育科で30年にわたり、幼児教育の専門家養成に従事している。また、多くの幼稚園での助言者、文部科学省の調査研究協力者会議の委員などを歴任してきている。NHKのEテレ「すくすく子育て」、雑誌等において子育ての助言をしてきている。3月まで、附属幼稚園園長を兼任。

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子どもの成長段階に合わせて「ほめ方」も少しずつ変えてみては?それだけで見せてくれる笑顔や行動も変化していきます。ここでは年齢ごとに大きく5つのカテゴリに分けてみました。
※各カテゴリには、その年齢のお子さまを持つママ・パパの体験談に加え、参考になりそうなほかの年齢のママ・パパの体験談も掲載しています。

【 監修 】

親野智可等(おやの ちから)/ 教育評論家
 
本名 杉山桂一。長年の教師経験をもとにメールマガジン「親力(おやりょく)で決まる子供の将来」を発行。具体的ですぐできるアイデアが多いと評判を呼び、新聞、雑誌、テレビ、ラジオなど各メディアで絶賛される。子育て中の親たちの圧倒的な支持を得てメルマガ大賞の教育・研究部門で5年連続第1位に輝いた。ブログ「親力講座」も月間PV20万超。『「叱らない」しつけ』(PHP文庫)などベストセラー多数。現在、全国各地の小・中・高校、幼稚園・保育園のPTA、市町村の教育講演会で大人気となっている。