ホーム 「ほめ写」コラム Vol.11 「ほめ写プロジェクト」オンライン発表会を開催しました

Homesya project Vol.11 「ほめ写プロジェクト」
オンライン発表会を開催しました
2020/11/24

「ほめ写プロジェクト」は、新たな研究で明らかになった「ほめ写」と親子の自己肯定感の関係性について、2020年10月26日のオンライン発表会で発表しました。

今回の発表会は、新型コロナウイルスの感染拡大を予防するため、YouTubeライブ配信形式で発表する運びとなりました。
前回の発表会では「ほめ写」が子どもにもたらす効果についての研究発表を行いましたが、今回の発表では調査対象に子どもだけでなく親も含め、親子のコミュニケーション量や子育てに対する効力感、親の自己肯定感の変化などについて、発達心理学者の岩立京子先生に監修いただき調査と研究を行い、「ほめ写」の新たな効果を発表いたしました。

発表会では、まず「ほめ写プロジェクト」の発起人である教育評論家の親野 智可等(おやの ちから)先生から、本プロジェクトの概要と経緯、前回の調査発表についてご説明いただきました。
また、コロナ禍での外出自粛期間中、子どもを叱る回数が増えた親が増加するというデータを紹介いただきました。本来はほめられて伸びる子どもの自己肯定感が、叱られすぎることで、下がってしまう可能性があることが懸念され「ほめ写」を通じて親子の会話のきっかけや子どもの自己肯定感を高める一助になればとのお話しをされました。

出典:ほけんROOM

次に、東京家政大学子ども学部子ども支援学科教授・岩立 京子先生から、今回新たに明らかになった研究結果についてご説明いただきました。
今回は、親自身の行動や態度と子どもの自己肯定感の関係性を明らかにするための実態調査と「ほめ写」を実際に行い、親子のコミュニケーションや親の意識にどのような変化が起こるかどうかを見るために「ほめ写」実証実験の2つを実施しました。
詳しい調査結果はこちらをご覧ください。

今回の研究を通じて、「ほめ写」は子どもの自己肯定感を向上させるだけでなく、親子の自己肯定感をお互いに高めあえることがわかりました。
岩立先生からは「新型コロナの問題が起きて先が見えない日々、あらゆる人が生き方を模索する状況にありますが、その中でも『ほめ写』を実践し家族の関係をより良くすることは、非常に意義あることだと思いました。どんな時代にあろうとも、家庭というのは、人の成長の原点を支える場であり、〝安全基地〟となるのです」とコメントをいただきました。

さらに、発表会ではゲストとして、実際にご家庭で日々「ほめ写」を実践いただいている小澤さん、小野寺さんにもご出演いただき、トークセッションを行いました。

実際に「ほめ写」によってご家庭に良い影響をもたらした実例を見せていただき、お二人自身の気持ちも前向きになったというお話を伺い、親野先生・岩立先生も「ほめ写」の効果を再認識されていらっしゃいました。
オンライン発表会は、以下の動画からアーカイブ視聴可能です。ぜひご覧ください。

プロジェクトメンバー

  • 教育評論家 親野智可等

    教育評論家 親野智可等氏

    本名 杉山 桂一。長年の教師経験をもとにメールマガジン「親力(おやりょく)で決まる子供の将来」を発行。具体的ですぐできるアイデアが多いと評判を呼び、新聞、雑誌、テレビ、ラジオなど各メディアで絶賛される。子育て中の親たちの圧倒的な支持を得てメルマガ大賞の教育・研究部門で5年連続第1位に輝いた。ブログ「親力講座」も月間PV20万超。『「叱らない」しつけ』(PHP文庫)などベストセラー多数。現在、全国各地の小・中・高校、幼稚園・保育園のPTA、市町村の教育講演会で大人気となっている。

  • 発達心理学者 
    岩立京子
    東京家政大学子ども学部
    子ども支援学科 教授

    発達心理学者 岩立京子氏

    東京学芸大学教育学部、大学院修士課程を経て、筑波大学大学院博士課程心理学研究科心理学専攻に進学。平成5年に博士(心理学)を取得。専門分野は幼児教育、発達心理学。筑波大学大学院博士課程修了後、筑波大学心理学系技官を経て、東京学芸大学幼児教育科で30年、その後2020年4月より東京家政大学子ども学部子ども支援学科にて、一貫して幼児教育の専門家養成に従事している。 また、日本乳幼児教育学会常任理事、全日本私立幼稚園連合会幼児教育研究機構理事を務め、文部科学省の調査研究協力者会議の委員などを歴任するとともに、NHKのEテレ「すくすく子育て」、雑誌等において子育ての助言を行っている。

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